2006年8月21日 (月)

まだ夏は、終わらない

第88回全国高校野球選手権大会決勝戦。

駒大苫小牧対早稲田実業の一戦は、大会史上に残る大一番となった。

両チームのエースの投げ合いは、見ている全ての人を魅了した。

長袖のアンダーシャツを着、額の汗をハンカチで拭う、早稲田実業のクールなエース斎藤。

しかし、彼のピッチングは、戦う気持ちを内に秘めた熱い熱いものであった。

最終延長15回で魅せた、140km後半のストレート勝負。

もう既に球数は、160球を超えていた。

そんな中で、この試合最高のボールを投げ込んでいく。

この瞬間甲子園は彼のものとなる。

それは、この球場が藤川球児のストレートを目撃したときのようでさえあった。

そして、もう一人のエース。駒大苫小牧の田中。

気迫を前面に押し出したこれまでの投球とは異なり、内からこみ上げてくる何かを抑えるように、ときどき笑みを浮かべながら、穏やかな表情で投げていく。

精神がある種の高みへ到達した、そんな雰囲気すらあった。

それは、3連覇を狙うチームのエースというとてつもないプレッシャーから逃げずに正面から向かい合ってきたからこそ到達できたのだと思う。

そんなエースをチームメイトは心から信頼し、エースはその期待に応えていく。

すばらしい、チームだと思った。

両エースのすばらしいところは、どんな状況でも決して折れることのない強い心と抜群の制球力を持っていること。

そして、それは厳しい練習の中からしか得ることは出来ない。

どこかのチームの投手陣に肝に命じてもらいたいことである(笑)。

さぁ、仕切りなおしの再試合。

どんな結果になろうとも、両チームの選手たちは笑顔でいて欲しい。

そう思います。

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